多摩の中ほど

府中用水 通水期間延長（速報）

一つ前の記事「2014 府中用水の通水もうすぐ終了」で
今シーズンの府中用水が9/20で通水終了だと書きましたが、
数日間（たぶん9/25まで）延長されたそうです。


なんでも用水下流域の方の稲の成長が少し遅れているため、
もう少しの間、水を流してほしいという要請があったとか。


台風などの理由で予定より早く止めてしまったことはあったけれど、
期間延長されたことは、どちらかというと珍しいかも。


農家の方はいろいろ大変なのでしょうが、こちらとしては、まだあと数日間
水のある風景を楽しむことができると判って、少しほっとしています。
　

2014 府中用水の通水もうすぐ終了

今年、5月19日(月)から流れ始めた府中用水は、9月20日(土)に、
5月9日(金)に流し始めた本宿（=西府）用水は、9/27（土）に、
それぞれ通水を終了する予定とのことです。


立日橋から見た日野橋。矢印の所が、多摩川本流から府中用水へと
入っていく導水路です。この全水量が府中用水へ入るわけではなく、
取水口（水門）の所で、多過ぎる水を多摩川に戻しています。



今年の府中用水は、少し水不足だったとのこと。
上の画像の日野橋下導水路の水深が浅くなり、今春は新しい導水のための浚渫も
行わなかったので、理想の水量は得られなかったそうです。しかし激しく不足した
わけではなかったので、堤を浚渫することはなく、農家さん達の間で話し合い、
水路のそこかしこにある小さな水門を時間を決めて開閉し、融通し合ったとのことです。

谷保堰にある説明板には「昔、渇水の時は水争いが起こり・・・」と書いてありますが、
今は水田も減ってしまい、農家同士も協力体制で争いにならずに済んだのでしょうか。

網の目のように分かれたり合流したりする水路の、要所要所に今でも残っている
水門や、水を通したり分けたりする工夫の数々を見るたびに、
水争いをするほど水田だらけだった昔の様子がしのばれます。
　

立川基地跡地の3本煙突が風前の灯火かも

遠くからでも良く見える、おなじみの3本煙突


9月中旬、昭和記念公園内から見た様子。
工事のため、まわりがサラ地になっています。


こちらは今年1月の状態。雑木が切られて、下まで見えるようになりました。


今まで見ることのできなかった、煙突の下の構造物。
何を燃やしていたのでしょう。


煙突のすぐ南側にある、別の構造物（2014年1月）


これも、雑木がなくなって初めてまともに見えるようになりました。
皮肉なことに、こういうものは工事で消える直前に、廻りがきれいになって
初めてまじまじと見ることができるようになることが多いです。

ここは、「立川基地跡地昭島地区」の工事が昨年から始まった場所で、
それまでは基地が返還されてから数十年もの間、ほぼ手つかずで雑木草が
生い茂るままになっていました。
確か、オオタカの営巣が確認されているため、オオタカの繁殖シーズンは休工する
措置がとられているとか。（その時だけ休工しても結局工事は完遂されるわけで、
大森林が消滅したらオオタカも何もいなくなると思うんですが）

この煙突とか建物とかは、戦争遺跡ではないのかな？
公開したり記録することなく、壊してしまうのは、腑に落ちません。
　

早めの秋の香り 2014

9月5日、谷保天満宮の近くで


早くもヒガンバナのつぼみを発見。こんなに早いのは初めてかも。
さすがに、この日、ヒガンバナを見たのはここだけ。


すぐそばの田んぼ。
この近くには梨園もあって、道を通ると梨の香りがします。


反対側の畑では、大根の芽が順調に生育中。


幼稚園の体験水田の案山子。うますぎる。


案山子といえば、こちらも。てっきり本物の人かと思って挨拶してしまった。


もうこんなに頭をたれた稲穂もあって、早くも秋本番の気配です。
実ってきた稲って、独特の良い匂いがします。


空気の中にギンモクセイかキンモクセイの香りも漂い始めました。