2016年 09月 24日
隅田川幹線工事現場の見学 その3/3
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帰りは歩きです。トンネル内はトロッコの軌道、歩行用通路の他に、諸配管が
たくさん通っています。ブラインというのは-30℃に冷やした塩カルの不凍液のこと。
これらの配管も照明も、工事完成の暁には全て撤去し、コンクリートの内壁だけ
になります。そこが八王子水再生センターの公開日の記事で触れた
「水再生センター間連絡管」とは違います。
コンクリート内壁の出来ている部分と出来てない部分との境目。
出来てない部分は鉄骨が見えています。この鉄骨が十分に丈夫なため、
コンクリ壁は比較的薄くても大丈夫だとのこと。厚さ10cmぐらいだったかな。
コンクリートと鉄骨の境目を、何度か通りました。休工日とはいえ思ったより
静かで、スタッフの方と問題なくお話できました。通路も非常に快適。
トンネル内は断面が円形のため、足元の下も丸くなっています。
トロッコの軌道の下の部分に水が溜まっていました。ちょうど豊洲が騒がれて
いる時分で、こちらは何の水なのか聞いてみたら、トンネル内壁についた結露が
下に流れて溜まっているとのこと。なるほどなるほど。
立坑まで戻ってきました。見学者は物見遊山のように気楽に往復してきましたが、
後で資料を読むと、凍結工法は僅かな可能性ながら、あっという間にトンネルが流入水
で満タンになってしまうという大きなリスクもあるそうです。それでなくともこんな地下
の工事ですから、きっと危険と隣り合わせでしょう。
各種注意事項の掲示や消火器、タンカなどを見ると気が引き締まりました。
エレベーターの中に貼ってあった名言。
この隅田川幹線は、完全に完成した暁には、職員ですら滅多に入ることは
なくなるので、見学の機会は非常に貴重なのだそうです。
下水道局がわざわざ見学させてくれた意図は「これだけの施設が必要な理由を
一般人に理解してもらうこと」だと思われますが、
もし今後、浸水危険箇所ごとにこのような巨大地下貯水施設をいくつも作るとしたら
頭を捻ってしまいます。
本当は、できれば、これだけの施設を何本も作らずとも、降った雨の浸透率を上げて
なるべく下水管のキャパを圧迫しないような町の構造になればいいのにな、と
かなりの素人考えですが、思います。
非常に恵まれた機会ではありましたが、工費のことや残土の行先など、
後で「あれも聞けばよかった」「これも見ておけばよかった」と後悔する点も多くあり、
予習が足りなかったことを反省。
たくさん通っています。ブラインというのは-30℃に冷やした塩カルの不凍液のこと。
これらの配管も照明も、工事完成の暁には全て撤去し、コンクリートの内壁だけ
になります。そこが八王子水再生センターの公開日の記事で触れた
「水再生センター間連絡管」とは違います。
コンクリート内壁の出来ている部分と出来てない部分との境目。
出来てない部分は鉄骨が見えています。この鉄骨が十分に丈夫なため、
コンクリ壁は比較的薄くても大丈夫だとのこと。厚さ10cmぐらいだったかな。
コンクリートと鉄骨の境目を、何度か通りました。休工日とはいえ思ったより
静かで、スタッフの方と問題なくお話できました。通路も非常に快適。
トンネル内は断面が円形のため、足元の下も丸くなっています。
トロッコの軌道の下の部分に水が溜まっていました。ちょうど豊洲が騒がれて
いる時分で、こちらは何の水なのか聞いてみたら、トンネル内壁についた結露が
下に流れて溜まっているとのこと。なるほどなるほど。
立坑まで戻ってきました。見学者は物見遊山のように気楽に往復してきましたが、
後で資料を読むと、凍結工法は僅かな可能性ながら、あっという間にトンネルが流入水
で満タンになってしまうという大きなリスクもあるそうです。それでなくともこんな地下
の工事ですから、きっと危険と隣り合わせでしょう。
各種注意事項の掲示や消火器、タンカなどを見ると気が引き締まりました。
エレベーターの中に貼ってあった名言。
この隅田川幹線は、完全に完成した暁には、職員ですら滅多に入ることは
なくなるので、見学の機会は非常に貴重なのだそうです。
下水道局がわざわざ見学させてくれた意図は「これだけの施設が必要な理由を
一般人に理解してもらうこと」だと思われますが、
もし今後、浸水危険箇所ごとにこのような巨大地下貯水施設をいくつも作るとしたら
頭を捻ってしまいます。
本当は、できれば、これだけの施設を何本も作らずとも、降った雨の浸透率を上げて
なるべく下水管のキャパを圧迫しないような町の構造になればいいのにな、と
かなりの素人考えですが、思います。
非常に恵まれた機会ではありましたが、工費のことや残土の行先など、
後で「あれも聞けばよかった」「これも見ておけばよかった」と後悔する点も多くあり、
予習が足りなかったことを反省。
by centtama
| 2016-09-24 23:53
| 9月10月