2016年 09月 24日
隅田川幹線工事現場の見学 その1/3
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先日、東京都下水道局主催で「隅田川幹線」という工事現場の見学をさせてもらう
機会がありました。大雨の際に既存の下水管が溢れないよう、地下41mの深さの所に
内径約5mの円筒形トンネルを全長3kmに渡って作る、という十年がかりの大工事
です(2010年着工で現在6年目、2019年完成予定)。
請け負っている東急建設のサイトによると、正式名称は「隅田川幹線工事(雨水管渠)」
英語名は「Sumida River Rain Water Trunk Line」というらしい。
今までの拙い経験からは下水関係で「幹線」というと、各家庭から下水処理場まで
毎日下水を流している「北多摩二号幹線(大学通りの下に埋まっている)」などを思い浮
かべますが、
この「幹線」は日常の汚水を流すのではなく、豪雨の時だけ雨水を貯める一時貯水池と
して機能し、貯留水は後日ポンプアップして隅田川に流すとのこと。
似たような施設としては「和田弥生幹線」や「神田川・環状七号線地下調節池」などが
既に完成しており、実際に時々使用されているそうです。
見学の日、旧鐘淵中学校の向かいにある「発進立坑基地」に到着。
いろんな装置の置かれたヤード内を通って
まずはバラックの建屋でスライドによる説明を受けます。
荒川と隅田川に挟まれたこの区域は大雨による浸水被害が多く、しかも
昔なら土中に滲みこんでいた雨水がコンクリート化でほとんど下水管に流れ込むように
なってしまったため、大量の雨水を貯める施設が必要になった、という説明。
発進立坑は内径14mの垂直の穴。矢印の方向を覗いてみると
41m下の地底があっさりと見えます。この縦穴からシールド機械や
その他諸々の機材を入れ、横方向のトンネルを掘り始めたわけ。
エレベーターに乗って、地下へ降りると
簡単に「穴の底」に到着。隣に階段もありました。
地底から地上を見上げたところ。今、大地震などがあったら、と思うと
少し怖いけど、これから行くトンネルの先にワクワクするので、気にしない。
ここからトロッコに乗って300mぐらい奥に行かせてもらいます。
掲示を見ると「バッテリーロコ」というのが現場での呼び名らしい。
なんとトンネル内の移動手段として自転車も使える、と書いてあってびっくり。
発進立坑基地の場所。この長期間の工事の最初から最後まで、ここから
作業の方や機械が出入りするそうです。
機会がありました。大雨の際に既存の下水管が溢れないよう、地下41mの深さの所に
内径約5mの円筒形トンネルを全長3kmに渡って作る、という十年がかりの大工事
です(2010年着工で現在6年目、2019年完成予定)。
請け負っている東急建設のサイトによると、正式名称は「隅田川幹線工事(雨水管渠)」
英語名は「Sumida River Rain Water Trunk Line」というらしい。
今までの拙い経験からは下水関係で「幹線」というと、各家庭から下水処理場まで
毎日下水を流している「北多摩二号幹線(大学通りの下に埋まっている)」などを思い浮
かべますが、
この「幹線」は日常の汚水を流すのではなく、豪雨の時だけ雨水を貯める一時貯水池と
して機能し、貯留水は後日ポンプアップして隅田川に流すとのこと。
似たような施設としては「和田弥生幹線」や「神田川・環状七号線地下調節池」などが
既に完成しており、実際に時々使用されているそうです。
見学の日、旧鐘淵中学校の向かいにある「発進立坑基地」に到着。
いろんな装置の置かれたヤード内を通って
まずはバラックの建屋でスライドによる説明を受けます。
荒川と隅田川に挟まれたこの区域は大雨による浸水被害が多く、しかも
昔なら土中に滲みこんでいた雨水がコンクリート化でほとんど下水管に流れ込むように
なってしまったため、大量の雨水を貯める施設が必要になった、という説明。
発進立坑は内径14mの垂直の穴。矢印の方向を覗いてみると
41m下の地底があっさりと見えます。この縦穴からシールド機械や
その他諸々の機材を入れ、横方向のトンネルを掘り始めたわけ。
エレベーターに乗って、地下へ降りると
簡単に「穴の底」に到着。隣に階段もありました。
地底から地上を見上げたところ。今、大地震などがあったら、と思うと
少し怖いけど、これから行くトンネルの先にワクワクするので、気にしない。
ここからトロッコに乗って300mぐらい奥に行かせてもらいます。
掲示を見ると「バッテリーロコ」というのが現場での呼び名らしい。
なんとトンネル内の移動手段として自転車も使える、と書いてあってびっくり。
発進立坑基地の場所。この長期間の工事の最初から最後まで、ここから
作業の方や機械が出入りするそうです。
by centtama
| 2016-09-24 23:45
| 9月10月