2017年 04月 19日
野火止用水導水管 空気弁用急排気管 補足
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こういうやつ ↓ の話の続きです。
疑問点
・この施設は「清流の復活」の導水路だけで何ヶ所あるのか?
・なぜ「玉川上水導水管」じゃなくて「野火止用水導水管」なのか
・「急排気管」? 「給排気管」の間違いでは?
そもそもの話は、小平監視所より下流では、玉川上水の水は
多摩川から取水した水ではなく、昭島市にある多摩川上流水再生センターで
下水を高度処理した水だということ。(「過去の記事」参照)
↓ 緑色の線が多摩川の川水、黄色い線が下水の高度処理水です。
高度処理水は、昭島から小平まで地下の送水管=野火止用水導水管で運ばれてるわけ。
そのルート上の所々に設置されているのが、今回の主役である
「野火止用水導水管 空気弁用急排気管」。
とりあえず判っている「1本目」が丸印、「2本目」が四角印の場所。
どういう所に、全部で何ヶ所あるのか、気になりますよね?
多摩川上流水再生センターの公開日に説明員の方に聞いてみた所、実はセンター
の人でも場所をすべて把握しているわけではなくて、全部で何本あるのかも(たぶん)ごく
一部の人しか知らない。
ただ、「おそらく地下の管が真っ直ぐな所と違い、曲がっている地点では管内部の圧が
異常になりやすいので、近傍に空気抜きの穴をつける傾向がある」とのこと。
確かに、1本目も2本目も、流路が直角にカクッと曲がっている箇所にあります。
前述のように「何となく気をつけていた」だけでは見つからず、やはり一度、この
ルートを忠実に辿って探してみなければなりません(笑)。そのうちやってみよう。
ところで、(丸い管にラベルが貼ってあるので、左右分割した画像になります)
「空気弁用急排気管」という名前、ググッても言葉も画像も出てこない。
「"急排気管"じゃなくて"給排気管"では?」と言われます。
急速とか排気弁とか語を変えてみても駄目。
意味を考えても、「急に排気する」よりも「給気+排気」の方が有りそうな感じ。
イメージとしては閉鎖空間である地下の送水管の一部で、水圧や空気圧がなるべく
乱れずに、順調に流れていくために自動的に空気が出たり入ったりする装置が必要
なんだろうな、と思います。
じゃあ流路をジグザグにしないで真一本にすれば?とも思うけど、きっと定期点検とか
の関係で民家の下よりは公共の道路に沿っていた方が都合が良かったのかも。
昭島市宮沢の下水処理場(水再生センター)で無味無臭できれいになった水は、、
東大和市駅の裏にある「小平監視所」まで導水管で運ばれて、
この分配槽で、玉川上水と野火止用水に分かれていきます。
その様子が描かれているパネルなんだけど、なんか変・・・
だなあ、と思って聞いてみたら、こういうことらしい。
昭島から導水ポンプで送出した所から、小平に着くまでの導水管ルートがばっさり
省略されて、まるで同じ敷地内みたいな表現になってるけど、実は10km
ぐらい離れている。その話を元に、パネル画像に書き足してみました ↓。
そして面白かったのは、上記の分配槽の中は、一種の「円筒分水」のような
構造になっていて、玉川上水と野火止用水に均等な比の水量が分配される
ようになっている。
日によって送水量が一定しないらしいけど、とりあえず比はいつも同じ。
その「送水量」も、どうも「清流の復活」で謳われている計画量より、実際はかなり
少ないみたいです。「数字で見る東京の下水道」とかと数値が合わないので。
別に怒らないから、月ごと年ごとの実績ベースの送水量を、判りやすい所に
公表してほしいなあ。と思ったりします。
疑問点
・この施設は「清流の復活」の導水路だけで何ヶ所あるのか?
・なぜ「玉川上水導水管」じゃなくて「野火止用水導水管」なのか
・「急排気管」? 「給排気管」の間違いでは?
そもそもの話は、小平監視所より下流では、玉川上水の水は
多摩川から取水した水ではなく、昭島市にある多摩川上流水再生センターで
下水を高度処理した水だということ。(「過去の記事」参照)
↓ 緑色の線が多摩川の川水、黄色い線が下水の高度処理水です。
高度処理水は、昭島から小平まで地下の送水管=野火止用水導水管で運ばれてるわけ。
そのルート上の所々に設置されているのが、今回の主役である
「野火止用水導水管 空気弁用急排気管」。
とりあえず判っている「1本目」が丸印、「2本目」が四角印の場所。
どういう所に、全部で何ヶ所あるのか、気になりますよね?
多摩川上流水再生センターの公開日に説明員の方に聞いてみた所、実はセンター
の人でも場所をすべて把握しているわけではなくて、全部で何本あるのかも(たぶん)ごく
一部の人しか知らない。
ただ、「おそらく地下の管が真っ直ぐな所と違い、曲がっている地点では管内部の圧が
異常になりやすいので、近傍に空気抜きの穴をつける傾向がある」とのこと。
確かに、1本目も2本目も、流路が直角にカクッと曲がっている箇所にあります。
前述のように「何となく気をつけていた」だけでは見つからず、やはり一度、この
ルートを忠実に辿って探してみなければなりません(笑)。そのうちやってみよう。
ところで、(丸い管にラベルが貼ってあるので、左右分割した画像になります)
「空気弁用急排気管」という名前、ググッても言葉も画像も出てこない。
「"急排気管"じゃなくて"給排気管"では?」と言われます。
急速とか排気弁とか語を変えてみても駄目。
意味を考えても、「急に排気する」よりも「給気+排気」の方が有りそうな感じ。
イメージとしては閉鎖空間である地下の送水管の一部で、水圧や空気圧がなるべく
乱れずに、順調に流れていくために自動的に空気が出たり入ったりする装置が必要
なんだろうな、と思います。
じゃあ流路をジグザグにしないで真一本にすれば?とも思うけど、きっと定期点検とか
の関係で民家の下よりは公共の道路に沿っていた方が都合が良かったのかも。
昭島市宮沢の下水処理場(水再生センター)で無味無臭できれいになった水は、、
東大和市駅の裏にある「小平監視所」まで導水管で運ばれて、
この分配槽で、玉川上水と野火止用水に分かれていきます。
その様子が描かれているパネルなんだけど、なんか変・・・
だなあ、と思って聞いてみたら、こういうことらしい。
昭島から導水ポンプで送出した所から、小平に着くまでの導水管ルートがばっさり
省略されて、まるで同じ敷地内みたいな表現になってるけど、実は10km
ぐらい離れている。その話を元に、パネル画像に書き足してみました ↓。
そして面白かったのは、上記の分配槽の中は、一種の「円筒分水」のような
構造になっていて、玉川上水と野火止用水に均等な比の水量が分配される
ようになっている。
日によって送水量が一定しないらしいけど、とりあえず比はいつも同じ。
その「送水量」も、どうも「清流の復活」で謳われている計画量より、実際はかなり
少ないみたいです。「数字で見る東京の下水道」とかと数値が合わないので。
別に怒らないから、月ごと年ごとの実績ベースの送水量を、判りやすい所に
公表してほしいなあ。と思ったりします。
by centtama
| 2017-04-19 19:24
| 3月4月