2016年 07月 13日
柴崎分水中央線跨線樋架替工事(1)
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鉄道マニアや水路マニア、立体交差マニア(?)の間でとっても有名なポイントである、
柴崎分水がJR中央線の上を越える水路橋。「懸け樋(かけどい)」と呼ばれたりもします。
そこに、工事の説明板が立ったという連絡を、複数の方から頂きました。ありがとう
ございます。どうやら同日のうちに、速報性のあるネットでも情報が飛び交った様子。
いわく、水路=樋(とい)も、橋脚=支柱も、老朽化のため、新しいものに架け
変える工事だそう。(詳細は、次記事に) 確かにかなり古そうではあります。
通り過ぎる車両のすぐ上を、上を向いたコの字形の樋が通っているのが、現況。
電車の進行方向から見ると、こんな感じ。けっこうギリギリかも。
JRにとっては「目の上のたんこぶ」なのかもしれません。ただ、周知の通り
もともと分水が先で、中央線(最初は甲武鉄道)が後。
(立川の先で多摩川を渡るために、切り通しで高度を下げていく必要があった)
今回見に行った時は、橋の東側の端っこで、音を立てて水が漏れて
下に流れていました。総流量の2%ぐらいかな(適当)。
この漏水は今年5月、6月も含め、今までに通った時には無かった現象だと思うので、
今回の工事の理由づけにはならないはず。(後付理由にはなりそう)
電車の中からは知らずに通過してしまいますが、上の一般道からは
水面と電車が交差して見える。こういう水路橋は、全国的にもとても珍しいそうです。
この話を聞いた時、昨年のケーブル火災を受けて配線のセキュリティ強化を図る
関係で分水が邪魔になったのかな?と邪推しました。しかし、実際は違ったようです。
ちなみに、「老朽化」「老朽化」というからには、どのぐらい古いのか?
それは話が長くなるので後述です。
今回たまたま写した写真の中に、こんな刻印を発見。
場所は、3枚上の漏水画像の上部、つまり橋東端の南側側面です。
他にも何か刻印などがないか、次回は双眼鏡必須ですね。
逆さに書かれた字を引っくり返してみると、
「DORMAN LONG &CO LD MIDDLESBROUGH ENGLAND」と読めます。
ここからは全くの付け焼刃なので、小さい字で(笑)。
ドーマンロング社というのをちょっとだけググってみました。現在も続く鉄鋼の老舗で、日本各地に
同社作のレールや橋梁が数多く残っているようです。例えば明治43年架橋の阪堺電軌軌道 大和川鉄橋など。
たぶん鉄橋・線路マニアとか明治遺産マニアの方には知ってて当然みたいな会社なのではないかと。
そんな有名な会社の刻印が入っていることにびっくりすると同時に、これって、この水路橋の
歴史(実は謎が多い)解析の役に立つんじゃないか?と思った次第です。
当ブログ内関連記事:線路を跨ぐ水路(2007年の記事)
柴崎分水がJR中央線の上を越える水路橋。「懸け樋(かけどい)」と呼ばれたりもします。
そこに、工事の説明板が立ったという連絡を、複数の方から頂きました。ありがとう
ございます。どうやら同日のうちに、速報性のあるネットでも情報が飛び交った様子。
いわく、水路=樋(とい)も、橋脚=支柱も、老朽化のため、新しいものに架け
変える工事だそう。(詳細は、次記事に) 確かにかなり古そうではあります。
通り過ぎる車両のすぐ上を、上を向いたコの字形の樋が通っているのが、現況。
電車の進行方向から見ると、こんな感じ。けっこうギリギリかも。
JRにとっては「目の上のたんこぶ」なのかもしれません。ただ、周知の通り
もともと分水が先で、中央線(最初は甲武鉄道)が後。
(立川の先で多摩川を渡るために、切り通しで高度を下げていく必要があった)
今回見に行った時は、橋の東側の端っこで、音を立てて水が漏れて
下に流れていました。総流量の2%ぐらいかな(適当)。
この漏水は今年5月、6月も含め、今までに通った時には無かった現象だと思うので、
今回の工事の理由づけにはならないはず。(後付理由にはなりそう)
電車の中からは知らずに通過してしまいますが、上の一般道からは
水面と電車が交差して見える。こういう水路橋は、全国的にもとても珍しいそうです。
この話を聞いた時、昨年のケーブル火災を受けて配線のセキュリティ強化を図る
関係で分水が邪魔になったのかな?と邪推しました。しかし、実際は違ったようです。
ちなみに、「老朽化」「老朽化」というからには、どのぐらい古いのか?
それは話が長くなるので後述です。
今回たまたま写した写真の中に、こんな刻印を発見。
場所は、3枚上の漏水画像の上部、つまり橋東端の南側側面です。
他にも何か刻印などがないか、次回は双眼鏡必須ですね。
逆さに書かれた字を引っくり返してみると、
「DORMAN LONG &CO LD MIDDLESBROUGH ENGLAND」と読めます。
ここからは全くの付け焼刃なので、小さい字で(笑)。
ドーマンロング社というのをちょっとだけググってみました。現在も続く鉄鋼の老舗で、日本各地に
同社作のレールや橋梁が数多く残っているようです。例えば明治43年架橋の阪堺電軌軌道 大和川鉄橋など。
たぶん鉄橋・線路マニアとか明治遺産マニアの方には知ってて当然みたいな会社なのではないかと。
そんな有名な会社の刻印が入っていることにびっくりすると同時に、これって、この水路橋の
歴史(実は謎が多い)解析の役に立つんじゃないか?と思った次第です。
当ブログ内関連記事:線路を跨ぐ水路(2007年の記事)
by centtama
| 2016-07-13 22:46
| 7月8月