2015年 12月 06日
柴崎分水が青梅線と交差した直後
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JR青梅線(短絡線ではない方)が西立川駅の少し東側で残堀川を越える時、
そのほんの数メートル横で柴崎分水が開渠で線路の下をくぐります。
レールから水面まで、わずか4-50cmの高さ。
電車に乗っていても、外を歩いていても、その場所は全く目立たない所。
しかも分水と線路の交差部にはフェンスぎわに木が生えていて視界不良です。
一番目立つのは、「ヤマタネ」という大きな建物。
ヤマタネは大正時代創業の古い倉庫業の準大手とのことで、沢山ある倉庫のうち
ここは「立川文書センター」らしいです。
踏切を渡って青梅線の南側へ。昔、このあたりに柴崎分水の水による
水車があったらしい。 倉庫を回りこむようにして道を入ると、
「辰巳橋」が見えてきます。
橋を渡り切った地点からはヤマタネの敷地で、ここで行き止りとなります。
辰巳橋から北側の眺め。残堀川が前から後ろ方向へと流れています。
残堀川の右も左も、ヤマタネの倉庫。
そこで、よく見られる風景。
残堀川の右上方から、勢いよく滝のように流れ落ちる、大量の水。
よくあるパターンとしては、ここまで残堀川は全く水が無い(伏流してるのかもしれない
が、少なくとも表層はカラカラ)のに、この水を得て、これより下流に水がある状態。
これは、すぐ脇を流れる柴崎分水の水で、このバルブによって調節しています。
つまり、柴崎分水はJR青梅線(本線の方)の下をくぐった直後に、その半分近い水が
残堀川の流路へと落ちて行っているのです。
なぜこんなことをするのかというと、これより下流では、分水の水路が狭隘で
曲がりくねっており、水量が多すぎて溢れてしまうのを避けるため、とのこと。
また、工事などで柴崎分水の水を止めなければならない時でも、ここより下流の
工事であれば、ここで止めればいい(全量を残堀川へ)。玉川上水からの分水口
で水を止めるとなると影響が大きい上に、都水道局の立会いも必要なのだそうです。
このバルブは、立川市が管理しており、市の判断で調整できるようです。
秋も深まったある日、そこで作業している二人の方が。
聞くと、バルブまわりに詰まった落ち葉を取り除いているとのこと。
昭和記念公園を流れる間に混ざった落ち葉などが、ここに溜まるのでしょう。
作業終了後は、また水を落とすそうです。市職員ではなく、委託業者の方でした。
この場所では、ここ1年ちょいの観察だと、年間だいたい半数以上の日数
(感覚的には、8割位)において、ここから水が落ちています。
落ちる水の量は、だいたい、ここまでの柴崎分水の水量の4割から5割ぐらい
のように見えます。
柴崎分水は、元々この少し下流で二流路に分かれて流れていましたが、片方は
だいぶ前に水を流さなくなってしまいました。もしかすると、本来二手に分かれる水
が一流路に集中するために途中で溢れやすくなり、こうやって水量を減らして
やらなければならないのかもしれません。
または、ここより下流の流路において、水路清掃が滞ったりスクリーンが詰まったり
して、同じ水量でも昔よりも溢れやすくなっているのかもしれません。さらに、昔より
水路が溢れた時の影響が大きいというか、苦にする人が増えているのかも。
そのほんの数メートル横で柴崎分水が開渠で線路の下をくぐります。
レールから水面まで、わずか4-50cmの高さ。
電車に乗っていても、外を歩いていても、その場所は全く目立たない所。
しかも分水と線路の交差部にはフェンスぎわに木が生えていて視界不良です。
一番目立つのは、「ヤマタネ」という大きな建物。
ヤマタネは大正時代創業の古い倉庫業の準大手とのことで、沢山ある倉庫のうち
ここは「立川文書センター」らしいです。
踏切を渡って青梅線の南側へ。昔、このあたりに柴崎分水の水による
水車があったらしい。 倉庫を回りこむようにして道を入ると、
「辰巳橋」が見えてきます。
橋を渡り切った地点からはヤマタネの敷地で、ここで行き止りとなります。
辰巳橋から北側の眺め。残堀川が前から後ろ方向へと流れています。
残堀川の右も左も、ヤマタネの倉庫。
そこで、よく見られる風景。
残堀川の右上方から、勢いよく滝のように流れ落ちる、大量の水。
よくあるパターンとしては、ここまで残堀川は全く水が無い(伏流してるのかもしれない
が、少なくとも表層はカラカラ)のに、この水を得て、これより下流に水がある状態。
これは、すぐ脇を流れる柴崎分水の水で、このバルブによって調節しています。
つまり、柴崎分水はJR青梅線(本線の方)の下をくぐった直後に、その半分近い水が
残堀川の流路へと落ちて行っているのです。
なぜこんなことをするのかというと、これより下流では、分水の水路が狭隘で
曲がりくねっており、水量が多すぎて溢れてしまうのを避けるため、とのこと。
また、工事などで柴崎分水の水を止めなければならない時でも、ここより下流の
工事であれば、ここで止めればいい(全量を残堀川へ)。玉川上水からの分水口
で水を止めるとなると影響が大きい上に、都水道局の立会いも必要なのだそうです。
このバルブは、立川市が管理しており、市の判断で調整できるようです。
秋も深まったある日、そこで作業している二人の方が。
聞くと、バルブまわりに詰まった落ち葉を取り除いているとのこと。
昭和記念公園を流れる間に混ざった落ち葉などが、ここに溜まるのでしょう。
作業終了後は、また水を落とすそうです。市職員ではなく、委託業者の方でした。
この場所では、ここ1年ちょいの観察だと、年間だいたい半数以上の日数
(感覚的には、8割位)において、ここから水が落ちています。
落ちる水の量は、だいたい、ここまでの柴崎分水の水量の4割から5割ぐらい
のように見えます。
柴崎分水は、元々この少し下流で二流路に分かれて流れていましたが、片方は
だいぶ前に水を流さなくなってしまいました。もしかすると、本来二手に分かれる水
が一流路に集中するために途中で溢れやすくなり、こうやって水量を減らして
やらなければならないのかもしれません。
または、ここより下流の流路において、水路清掃が滞ったりスクリーンが詰まったり
して、同じ水量でも昔よりも溢れやすくなっているのかもしれません。さらに、昔より
水路が溢れた時の影響が大きいというか、苦にする人が増えているのかも。
by centtama
| 2015-12-06 23:57
| 11月12月