2015年 01月 31日
柴崎分水と残堀川との立体交差地点
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三本煙突(参照: 立川基地跡地の3本煙突 その後)があった場所の近くに
もう一つ、「重要なこだわりポイント」があります。
玉川上水の分水の一つである「柴崎分水」が、残堀川と立体交差する地点です。
※昭和記念公園「こどもの森」の西側通路から見ています。
鉄柵の左側が公園内、右側が公園外になります。
画面中央の、水の無い水路が残堀川です(伏流水として少量流れているらしい)。
公園内の、この「四角いマンホール」。
ここで顔を出した柴崎分水が、南に向かって流れていきます。
水路はグレーチングと呼ばれる金網で覆われていますが、網の間から
流水を見ることができます。
隣の残堀川と違って驚くほどの水量と流速。そして水がきれいです。
四角いマンホールの蓋のすき間から、中を覗いてみました。
垂直の穴の底から、こんこんと水が湧き上がってくるようです。(サイフォンの原理)
後で知ったことですが、この穴は縦12メートルもの深さがあるのだそうです。
つまり柴崎分水は、ここで残堀川の下をもぐって再び地表を流れていくわけです。
水色の線で柴崎分水の流れる方向を示してみました。
この立体交差の下流側では、柴崎分水と残堀川とは、JR青梅線をくぐった所
までは、ぴったり平行して流れていきます。
昭和記念公園内で、柴崎分水が残堀川のすぐ東脇を平行して流れている
ということは、ずい分前から判っていました。
また、同公園の「玉川上水口」を出て一般道に出た所(松風橋)においては、
柴崎分水が残堀川より西側にあることも判っていました。
しかし、両者の交差地点はずっと謎でした。
四角いマンホールの場所が怪しいと思ってはいたけれど、確証が無かったのです。
いろんな人に尋ねてみましたが、皆さん首をかしげるばかりでした。
数年来の謎が解けたのは、小坂克信先生に直接お尋ねしたのと、
柴崎分水を管理する立川市道路課の方から教えて頂いたお陰でした。
「伏越(ふせこし)」による河川の立体交差は、玉川上水と残堀川のものが
非常に有名ですが、小坂先生はあえて「分水のくふう」の項の中で
柴崎分水と残堀川の伏越を紹介されていました。
小坂克信著『玉川上水と分水』(新訂増補版1995年)89ページより
(図のみ引用させて頂きました)
思えば、今まで調べた資料の中にも大体の答はあったのです。
しかし、どこかで「玉川上水口の外(北側)らしい」とか、「伏越ではなくて、
橋の下を管で通しているのでは」という説も見聞きしたため、
「どこで、どう交差しているのか」は、自分の中で迷宮入りしていたのでした。
立川市歴史民俗資料館の展示より
昭和記念公園 玉川上水口より北側の「松風橋」付近の説明板より
どちらも、アバウトな地図ながら、ちゃんと交差地点を正しく表示
してくれていたのです。それに気づかずに遠回りをしてしまいました。
ただ、その遠回りの過程で、他のことが色々判ったので、よしとすることにします。
ところで、この立体交差地点はちょうど、昭島市と立川市の市境
に位置します。それは故意なのか、偶然なのか?
また新しい疑問が生まれてしまいました。
もう一つ、「重要なこだわりポイント」があります。
玉川上水の分水の一つである「柴崎分水」が、残堀川と立体交差する地点です。
※昭和記念公園「こどもの森」の西側通路から見ています。
鉄柵の左側が公園内、右側が公園外になります。
画面中央の、水の無い水路が残堀川です(伏流水として少量流れているらしい)。
公園内の、この「四角いマンホール」。
ここで顔を出した柴崎分水が、南に向かって流れていきます。
水路はグレーチングと呼ばれる金網で覆われていますが、網の間から
流水を見ることができます。
隣の残堀川と違って驚くほどの水量と流速。そして水がきれいです。
四角いマンホールの蓋のすき間から、中を覗いてみました。
垂直の穴の底から、こんこんと水が湧き上がってくるようです。(サイフォンの原理)
後で知ったことですが、この穴は縦12メートルもの深さがあるのだそうです。
つまり柴崎分水は、ここで残堀川の下をもぐって再び地表を流れていくわけです。
水色の線で柴崎分水の流れる方向を示してみました。
この立体交差の下流側では、柴崎分水と残堀川とは、JR青梅線をくぐった所
までは、ぴったり平行して流れていきます。
昭和記念公園内で、柴崎分水が残堀川のすぐ東脇を平行して流れている
ということは、ずい分前から判っていました。
また、同公園の「玉川上水口」を出て一般道に出た所(松風橋)においては、
柴崎分水が残堀川より西側にあることも判っていました。
しかし、両者の交差地点はずっと謎でした。
四角いマンホールの場所が怪しいと思ってはいたけれど、確証が無かったのです。
いろんな人に尋ねてみましたが、皆さん首をかしげるばかりでした。
数年来の謎が解けたのは、小坂克信先生に直接お尋ねしたのと、
柴崎分水を管理する立川市道路課の方から教えて頂いたお陰でした。
「伏越(ふせこし)」による河川の立体交差は、玉川上水と残堀川のものが
非常に有名ですが、小坂先生はあえて「分水のくふう」の項の中で
柴崎分水と残堀川の伏越を紹介されていました。
小坂克信著『玉川上水と分水』(新訂増補版1995年)89ページより
(図のみ引用させて頂きました)
思えば、今まで調べた資料の中にも大体の答はあったのです。
しかし、どこかで「玉川上水口の外(北側)らしい」とか、「伏越ではなくて、
橋の下を管で通しているのでは」という説も見聞きしたため、
「どこで、どう交差しているのか」は、自分の中で迷宮入りしていたのでした。
立川市歴史民俗資料館の展示より
昭和記念公園 玉川上水口より北側の「松風橋」付近の説明板より
どちらも、アバウトな地図ながら、ちゃんと交差地点を正しく表示
してくれていたのです。それに気づかずに遠回りをしてしまいました。
ただ、その遠回りの過程で、他のことが色々判ったので、よしとすることにします。
ところで、この立体交差地点はちょうど、昭島市と立川市の市境
に位置します。それは故意なのか、偶然なのか?
また新しい疑問が生まれてしまいました。
by centtama
| 2015-01-31 23:28
| 9月10月